【初期プロトタイプ版】PANxDA設定情報ページ

オク秘録=PANxDAの情報をwikiみたいな気分でまとめました

【Plot005】第五章 星の歴史編

あらすじ

その、他のアーケノイドとは異質なアーケノイド(ネイヴィー:仮)によって伝えられる真実。
この星の未来、この星の生命誕生の秘密、その宿命……そしてこの特殊なアーケノイドの事。
暗い未来に抗える力を持っているのは現時点ではノヴァリオンの能力だけ。
全ての生命を救う方法はまだ何も見つかっていない。

「ようこそパンドラ人間よ。 おっと、初代ナレジ国ミカドの御前であるぞ。 頭が高い」──不敵な笑みを浮かべたそのアーケノイドの正体とは

試練を越えた先に待っていたアーケノイドはそう言った。
このアーケノイドは何者なのか、何故初代ミカドと名乗っているのか、これまでの試練は何だったのか。
様々な疑問が一行を悩ませる。 ネイヴィーと名乗る特殊なアーケノイドは、そんな彼らに予め用意された順番で真実を語りだした。
得た情報を、ワタシをどう扱うか、それで君たちパンドラ人間の運命が変わる。

「君たちパンドラ人間、パンドラを有する生物、そして私を除いたこの世界のアーケノイド達……この中で本来有り得ない存在はどれだ?」

敢えてシオン達を「パンドラ人間」と呼ぶネイヴィー。 その答えはパンドラ人間であると言う。 
そしてアーケノイドやパンドラ人間以外のパンドラ生物は、「人間」によって意図的に作られた存在である、と。
何故、君たちパンドラ人間が生まれたのか……それは、後で話そう。 では「人間」とは何か……
君たちからしたら「神」と言うのが適当だろう。 ナレジの言い伝えにも残したはずだ。
「月には半人半神」の神が居る、と──

panda.hatenadiary.jp

ネイヴィーの正体、パンドラ生物の未来

この星には13人の人間が居た。 その中の一人がワタシ……いや、私の「オリジナル」だ。
人間は君たちパンドラ人間と見た目は全く同じ。 ただ、今の君たちより大きく、そして君たちより何倍も生きるという違いがある。
体に流れる時間の流れが違うのだ……別の宇宙からやってきたからね……。 その殆どは死んでしまった。 私の「オリジナル」ももう死んでしまった。
だが、この星がまだこうして機能していると言う事は、何とか「間に合った」……のかもしれない。
その生き残っている人間が死ねば君たちパンドラを有する生物たちもまるで糸に引っ張られるように死に追いやられてしまうのだ。
「真」にこの星に「生きる」存在になる為には
パンドラ人間・生物の進化、技術の進化によってこの糸を切り離さなければ君たちの未来はない。
今、唯一その糸から切り離された存在は──試練の果てにここに辿りつける力を持つ……ノヴァリオンのみである。

人間の歴史

人間は別の宇宙からやってきた。 絶望と共に……。
技術者や学者もいたが、そうではない人間もいた。
我らに共通していたのは、返せない借金を背負ったりその保証人となった者、隠し通さねばならない犯罪や、性格など何かしらに面倒で不適合な部分を持っている者と言う事だ。

生物は一度しか別の宇宙への境界を越えられない。 越えられたとしても、死んだ状態として、だ。 今の人類の知識では……。
だから地図も確実な目的地も無い、別の宇宙の資源開拓・獲得の為には丁度良い犠牲者だった。
こんな事になったのも、ある研究者が作り上げたパンドラ細胞のせい、なのだが、これは別の機会に話をしようか。

だが我らは奇跡的に、開拓に適した星を見つけた。 しかもそこは大した生物も繁栄していない理想的な状態だった。
我らは月に拠点を構え、月やこの星にアーケノイドの製造工場を建て、星に杭(アンテナ)を打ち込み、我らの小間使いとして利用した。
アーケノイドは、地球から持ち込んだシステムで制御し、その他、色んな環境を整えていった。

パンドラ人間の誕生~哀しい愛の果て~

しかし、厄介な問題が起こる。 男女の問題だ。
女性2、男1の三角関係。
その悲劇と哀しみの果てに女性の一人は仲間の一人の実験台になる事を決めたんだ。
そう……自身の体にパンドラ細胞を埋め込んだんだ。 それが君たちの「母」だ。
誕生したばかりの君たちは、見た目も大きさも人間に近かったが大した自我も無く、生殖機能を持つアーケノイドであった。
我らの多くがそれに気づくまでに、パンドラ人間は少しずつ数を増やしていった。

更なる悲劇

そんなある日隕石が月に衝突する。
そしてその被害によって月にある核となるシステムが半壊し、地球との交信が出来なくなった。
それ以上に深刻だったのは大量のアーケノイド達を処理していた膨大なシステムの処理が立ち行かない状態になった事だ。
さらにどこがどう壊れているのかも分からない。 イレギュラーな、ユニークな処理を求められる上、膨大なマニュアルも一部が破損し、完全な復旧も絶望的。
自分たちはどうするべきか。 どう生きるべきか。
猶予の無い状況で下した解決策は、仲間の一人の脳の一部を処理システムの一部に使う事だった。
そう、彼が君たちにとっての「神」であるのだ。

別れる意見

そして気づかれるパンドラ人間の存在。 これが大問題にならないはずがない。
我らの意見は分かれた。 パンドラ人間を容認するグループ、反対するグループ、その中間に分かれた。
ワタシのオリジナルは容認派だった。
数少ない自分たちの未来はここで途絶えると予測し、パンドラ人間の中でも自我の濃い存在を集め、ナレジ村と言う小さい村を作り、人としての自身の思想と教育を施していった。
そう、この場所で、ね。 いつか「糸」を断ち切り、人間の跡を継いで未来を生きて欲しいと願って、ね。

そんな険悪なムードの中、パンドラ人間を排除しようとする人間が君たちを排除しようと実力行使に出る。
だが恐ろしい事が起こった。 彼らは次々とパンドラ人間を殺していくうちに、逆に(教育を施されていない)パンドラ人間たちによって殺されてしまったのだ。


星の歴史

それがこの星の歴史である。 この真実をパンドラ人間に遺そうとワタシのオリジナルがアーケノイドに独自の改良を加えてワタシを作ったのだ。
「オリジナル」の遺した遺志を再生して話す時もあれば、アーケノイドの思考回路によって話す時もあるから、完全なオリジナルではないけどね……。
(このセリフはオリジナルによるもの)

ワタシの話を理解できるだけの自我と頭脳がパンドラ人間に芽生えていれば、自分たちの未来を変える事が出来るハズだ。