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オク秘録=PANxDAの情報をwikiみたいな気分でまとめました

【Plot013】第十三章 答えを求めて編

あらすじ

サイアーはいきなりナレジを目指さず、ある小規模独立国家(ほぼ街)を訪れる。
サイアーのラウザーはその丘の上の駐機所に置いて、リィカの身なりを整え、その日はその街外れの宿屋に泊まった。
その夜、リィカはサイアーに覚られぬよう静かに涙をこぼしていた。 思い切り泣くタイミングを逃し、音無く頬をすべる涙。
しかしサイアーは気づいていた。
我慢するつもりで居たが、リィカにどんな思いでもハッキリ思いを吐き出せと強く諭す。
2人の時に激しいやり取り(※1)の中で、サイアーの事がの数々がリィカの心深くに響いたが、意識の上ではそれを認め切れないでいた。

翌日、泣きはらしたせいか、彼女はほんの少しだけ明るかった。

だが、そんな2人に悪い出会いが訪れる。
リィカが移動売店の店からソフトクリームを買って戻るとサイアーが何者かに囲まれていた。
それはサイアーにとって因縁の相手、元恋人を殺した元・エデンタール国第一特殊部隊リーダーとそのゴロツキ達だった。
彼もまた当時のサイアーによって左腕を失い、その後、職を失いこの街に流れていた。
事態を把握したリィカだが、彼らに捉えられ、既に彼にも回って来ていた情報から正体に気付かれてしまう。
人質状態にされてしまったリィカ。
彼らは彼女が能力を今使えない状態にあるとの情報を聞いて油断していたが、リィカが不安に心を支配され、再び別人格が現れそうになる。
サイアーはリィカを止めようとリィカに飛びかかり(※2)、同時に嫌な予兆に彼らが怯んだ時、建物の上から何者かがリーダーを狙撃し、命を奪った。 ゴロツキ達も次々に足を狙われ、街の自警団に身柄を拘束された。(※3)

サイアー達も騒ぎを起こした存在として街から去るように言い渡される。
リーダーを仕留めた弓使いの男に監視・警護されながら、別れ際に、「他にもヘビの様に執念深いゴロツキが1人居る。 狙われるのは俺かお前達か……気を付けろ」と忠告される。

その男はサイアー達を狙った。
急いでラウザーに乗り込むが、その男も自分のラウザーに乗り込み2人を執拗に追いかける。
広い海上に出てもそれは続き、リィカはハカセとの別れの時を思い出し。再び不安に憑りつかれそうになったが、ふと見つめたサイアーの「死んでたまるか」と言う意地の表情をみて、これまでの心情が一変する。
その結果、使えなくなっていたノヴァリオンの能力が戻り、解放された心が彼女の頭の回転を呼び覚まし、2人の連携でその男を見事に自滅へと追い込んだ。

海にそびえる島で休息をとった2人。
リィカにも自然な笑顔が戻り、またサイアーも過去の呪縛から解き放たれ、珍しく心の底から笑ったのだった。

お前はこんな答えを得る為に今まで生きて来たのか?(※1)

「私のせいで色んなものが壊れちゃった……。 先に行っててって言ったカイル君の事、やっぱり待っていれば良かった…」
「本当に逃げたかった訳じゃなかったの。 こんな事になるなんて思わなかった。 逃げたい、なんて嘘でも言わなきゃ良かった……」

「まったく、思い上がりも良い所だな。 この世はな、色んな人間の、色んな思惑が絡んで現実は動いているんだよ。 それをこの世が自分の意思だけで回ってると思ったら大間違いだ。 今は分からないかもしれないが、いつか分かる時が来る」
「前に……レイビットハカセが数字が1つだけだったら問題は解けないと言ってたと話してくれたよな。 ならもう1つ、忘れてはいけない事がある。 問題と答えって言うのはいつだって釣りあっているんだ。
 辛い事が重なって逃げた。 そしたら色んな人間と離れてしまった。 それが答え、それでいいのか? お前はこんな答えを得る為に今まで生きて来たのか?
 今はこんな状態かもしれない。 だが、ひたすら解き続ければもっと違う解を導けるはずだ。 もっと大きなものを得る事が出来るだろ」

「……私にとってハカセが、カイル君が私の世界のほぼ全てだった……それ以上価値のあるの物を得られるとは思わないよ……」

良い意味で矛盾する行動(※2)

サイアーはこの前までに「オレはハカセ程人間が出来てないからリィカが変になったら逃げる」と言っていた。

ならず者のリーダーになり下がった元エデンタール国第一特殊部隊リーダー(※3)

彼はこの街で散々傍若無人な振る舞いをして迷惑者とされており、最後通告されていた。